争族がふえるかも?
争族にならないために。
相続の時、遺産の分け方でもめて「争族」にならないように、遺言書をしっかり描いておくことが必要ですね。
昨日のニュースです。
www.yomiuri.co.jp
文章だとわかりにくいので図解。
1.父の死亡時
ここでの遺産分割は滞りなく終わりました。(実際の数値は分からないので、法定相続分と仮定)
2.相続終わった後
お母さんが、同居しているからとか財産の管理が面倒といった理由でしょうか。
引き継いだ遺産を全部長男に渡しました。
3.その後母が死亡して
母にはほとんど財産が残っていない状態だったので、父が亡くなったときに受け取って長男に渡した遺産、生前贈与ではないか?それなら遺留分あるでしょ?
と裁判になったようです。
4.判決
今回の最高裁判決は高裁判決を破棄。差し戻しでした。
つまり、生前贈与であると認め、遺留分の分割は必要という結論になるということです。
5.まとめ
やはり相続は争族になると改めて感じました。
そうならないためにはまずは、家族会議をしっかりする。
そして遺言書をしっかり作っておく。
遺言書には付言事項(遺言する人の想い)をしっかり書いておく。
これらが重要です。
今からでも大丈夫です。簡単な遺言書でもいいんです。遺言書を書いておきましょう。
判例リンクはこちら。
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/060/088060_hanrei.pdf