為せば成る。

世のため人のために生きる。

健康保険制度破滅への序曲??

 

headlines.yahoo.co.jp

 

数日前のニュースです。

国内2位の規模の健康保険組合が解散するとの内容でした。

 

健康保険組合とは??

まずその点をザックリ解説します。

1 日本居住している人は健康保険に加入しています(国籍は関係なく、条件に当てはまれば強制加入)

 

2 健康保険 ⇒国民健康保険

       ⇒被用者保険

  健康保険というものはこの2つに大別されます。

 

3 被用者保険 ⇒「健康保険組合

        ⇒全国健康保険協会

  被用者保険を更に分けるとこのような感じに。

 

どんな人が「健康保険組合」の対象?

というところですが、すごく簡単に言えば大企業に勤めている方、もしくは同業種の複数社が集まって健康保険組合を作っている企業にお勤めの方です。

 

今ニュースでは、「人材派遣健康保険組合」が解散ということで。後者の同業種が集まった健康保険組合ですね。

 

健康保険組合が作れる人数の条件だけを並べると

大企業=700名以上

複数企業合同=3000名以上

になっています。

 

それ以外の被用者は全国健康保険協会に加入して、医療を受ける仕組みです。

 

何が問題なのでしょうか?

原因は、高齢者医療を支える拠出金が大きくなってきて、財政上厳しくなったためとのこと。
制度の加入者としてみれば、単に健康保険組合全国健康保険協会に移るため、何かしらの追加給付があった場合、それが無くなってしまいます。

 

健康保険制度全体を見渡すと、数十万人が全国健康保険協会に移ることで、国のお金から健康保険制度に支出されるものが純増になるという点も問題です。

 

このような組合の解散が続くと、高齢者医療も含めた健康保険制度への国の支出割合がどんどん増加します。

人口減、不景気で税収は減っているのにこのままでは非常に制度の維持が心配です。

 

個人的な意見では、やはり健康保険制度全体の大胆な改革がなされないと今後の維持可能性が厳しいと思います。

 

後日図解もちょっと乗せようと思います。